2004年04月17日

オランダのスーパーで

私は日曜日のスーパーマーケットが苦手です。何しろ混んでいます。家族連れでごった返した中を、あふれかえる食べ物の棚から棚へ移動するのはそれだけでお腹が一杯になりそうなほど疲れ切ってしまうのです。同じ理由でバーゲンもあまり好きではなく、お祭りも苦手。10年ほど前隅田川の花火大会を見たときには、住んでいるアパートの窓から見ることができるという特殊な状況でもなかったのなら、二度と来るまいと思ったものでした(部屋で寝ころびながら見る花火は格別です)。

いえ、花火の話をしたいのではありません。今日のお話の主役は誰もがお世話になるスーパーマーケットです。日本ならスーパーが大混雑している日曜日、オランダではなんとお休みなのでした。人がもっとも訪れやすい日を定休日にするのは、宗教が根付いているという理由の他にも法律が関係しているようです。最近では日曜日に営業するスーパーやデパートも増えてきたようですが、まだまだ少数派。大多数の商店は休みになります。慣れればどうということもないのですが、当初コンビニエンスストアに洗脳された身にはかなりつらいものがありました。週末に何か急に必要なものが出来たとき、週明けまで待たねばならないのですから。土曜日夜にトイレットペーパーが切れた時は大騒ぎ。日曜でも開いている商店を探し歩いてようやく手に入れたのでした(当然、値段はとっても高い)。

日曜日に休みということは、その前日の土曜日は買いだめをする人でとんでもない大にぎわい。また、スーパー自体に売り切ってしまおうという気が働くせいで、夕方以降、閉店まではほとんど品物がない状態で、泣くことになります。

そう、商品棚への補充の仕方は、日本とのもっとも大きな違いの一つと言えるでしょう。日本なら開店時間には豊富に品を揃えておくのが当たり前のことですよね。まあ、日本のコンビニでも商品の搬入の時間前には品揃えが悪くなるので、搬入時間をねらって行くのが常識(学生だけ?)ですが、飲み物などは棚の奥から次々に挿入できるようになっていたりします。ところが、オランダでは物が何もないという状態でも平気で店を開けておくのです。月曜日の朝、8時半に開店するスーパーがあるのは「すごい営業努力」という気にさせられますが、開店直後の店の棚はがらがら。見ていると、従業員が納入された物からのんびりと陳列していくのです。結局、商品が並び終わるのはお昼頃。スーパーによっては夕方頃までかかります。
棚卸しや果てはペンキ塗りやそのための棚の入れ替えまで、営業時間内にやってしまうのには驚かされます。業務の内情を知らせないような努力はまったくする気がないようです。
サービスのお話の際にも書いたように、オランダには「お客様は神様」などという日本のような考え方が全くないからなのかもしれません。

客を全然信用していないという意識も全面に出ています。例えば買い物用のカート。店先に置かれたカートは、全て鎖でつながっており、コインを入れて鍵を解除しないと使えないようになっています。
また、どのスーパーの入り口にも回転ドアのようなものが取り付けてあって逆行できないようになており、、レジを通ってでなければ外に出られないしくみです。
実際に、カートを持っていってしまう人や(家の前に堂々とスーパーのカートが置かれていることが・・)、万引きする客もいるのでしょうが、日本ならまず「お客様を不愉快にさせない」ということが最優先になっている気がします。

他にオランダ特有のことといえば、スーパーがきちんと数キロメートルごとにあって、それがショッピングモール内にあることでしょう。ショッピングモールの規模には大小様々ありますが、大抵は日用品を扱う店が併設されていて、それにパン屋や肉屋(これが何故か鶏肉だけを扱っていたりします。スーパーでは鶏肉が扱われていないこともあるのは何か宗教上の理由でもあるのでしょうか? ご存じの方、ご一報下さい)、大規模になると美容院や郵便局もあります。ショッピングモールの入り口にはATMがあるのもお約束。ここで全ての用事が済ませられるようになっているのはとっても便利です。

スーパーマーケットというのは庶民の生活を最も表している場所。旅に出たならのぞいてみませんか? ほとんど話をせずに買い物できるので、言葉に自信のない人にもおすすめです。

(2003/7/4記)
posted by Kako at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行・地域
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