一人暮らしを始めたとき、一番つらかったのは生ゴミの処理でした。三角コーナーからゴミの袋に移す、たったそれだけのことなのですが、例え料理の後すぐにやったとしてもどうしたって臭いはでます。ましてや夏は・・・。
親元を離れて早**年になりますが、いまだに生ゴミの処理は嫌いです。最近は東京都の燃えるゴミの日が週二回になってしまったので、一度何かの事情で出せないと大変なことになります。そこでここ数年ずっとたくらんでいるのが生ゴミ処理機購入だというわけなのです。
生ゴミ処理機にはタイプの違いこそあれ、最終的に有機肥料として使えるというのが共通点のようです。そのことから、購入する人は私のような「生ゴミ嫌い」というよりは、「地球に優しい生活を」というエコライフを目指す人が多いような気がします。
ヨーロッパのイメージとして、こういう「エコライフを心がけている」というのがあるのではないでしょうか? 質素倹約をし、リサイクルに勤しむという・・。果たしてオランダではどうでしょう。オランダでもゴミは基本的に燃えるゴミと燃えないゴミに分別されます。ただし、これは戸建て住宅の場合で、アパートメントの場合は一緒くたのようです。「ようです」というのは、自信がないから。我が家が住んでいたアパートメントの住人達を観察しているととても分別しているようには見えませんでしたし、他のアパートの住人に聞いても同様。そうと信じるより他はなかったのですが、毎回なにやら居心地の悪い思いを消すわけにはいきませんでした。
というのも、戸建て住宅の場合は厳格に分別するのです。それも燃えるゴミでさえ二週間に一度しか収集に来ないらしく、二週間分のゴミを日本のものより一回り大きいポリバケツ収めなければいけないのは至難の技。夏ともなれば運悪くウジがわくこともあるそうで(汚い話でごめんなさい)、その時期には専用の殺虫剤が売られます。それだけゴミの量を減らす努力が強いられているわけです。もしかすると生ゴミは自分で堆肥にしたり、ディスポーザーを使用している家庭も多いのかもしれません。そうでもなければ二週間分のゴミをどうやったら取っておけるものやら、見当がつきません。
リサイクルも日本より導入されています。最初ミネラルウォーターの値段の高さに驚かされたのですが、これがデポジット制をとっていると知ってほっと一安心。空の容器をスーパーの返却コーナーに持っていくと容器の数がかかれたレシートのようなものを渡され、会計の際にこれを示して割り引いてもらうのです。ボトルはプラスチック製ですが、日本のペットボトルよりもずっと固くて頑丈な作りになっていて、また容器として再利用されます。また、戻ってくる額は水そのものの値段よりもずっと高く、これなら面倒くさがってリサイクルしない人はいないだろうなと思わされます。
日本でもこのデポジット制は議論されているのですが、飲料業界から反発を受けて実現に至っていません。飲料の値段があがることで、売り上げが落ちることをおそれているようです。でも、道ばたに落ちているペットボトルの空容器を見るたび、デポジット制はリサイクルの面でだけでなく街を綺麗にする効果もあるのではないかと思うですが、不況の現代では導入が難しいのでしょうか。残念なことです。
ところで、ヨーロッパと一言で言ってもラテン系の国とゲルマン系の国とではかなり性格に差があるというお話を以前しましたが、ゴミへの対応の仕方も違うようです。ご想像通り、こういったエコライフに熱心なのはゲルマン系の国々で、ラテン系の国ではあまり浸透していないのだとか。ベルギーとオランダの間にもそういった違いがあるわけですが、ベルギーを通った河がオランダで海に流れ込むとなれば、なかなか問題は複雑のようです。オランダから見れば「ベルギーは汚い水を垂れ流しにしている」ことになりますし、ベルギーにとっては「何を細かいことをごちゃごちゃと」となるわけです。この話はオランダ人の知り合いから聞いたので事の真偽は定かでありませんが、河が多国に渡って流れる場合はそういったトラブルはあり得そうです。
ゴミの問題というのは身近でありながら、あまり考えたくない部分ではないでしょうか。ゴミ袋を収集車が持っていってくれると、なんだかほっとした気分になるのは私だけではないと思います。ゴミはどこかに捨てられなければと思う反面、我が家の隣にゴミ処理場が出来るのは困ると誰もが思っているのではないでしょうか? 自戒をこめながら、せめて生ゴミ処理機でも使ってゴミを減らそうと、主人を説得中の今日この頃です。